困った時の話の聞き方

  相談をされると、よく出てくるのがこの言葉。

「どうしたらいいですか?」 「もうよくわからないんです。」

というこの言葉です。

すると、相談された側は困っちゃうわけです。

「どうしたらいい?」って言われてもね…。

 

極端な話、そんなの分かってたらとっくに言っているよ。

という話しにもなりかねませんね。

ただ、このどうしたらいい?

という言葉にも、色々な意味があります。

◇ケース…1 ”本当は”どうしたらいいのかわかっているケース

これは、どういうことかというと、

本当はこうした方が良いんだろうなと、

漠然とでも薄々感づいているけど、

その感づいている事がどうも嫌だなと、

そう感じていて、それ以外の方法がない?

と、聞いているケースです。

 

話を聞いていると、

どうやら自分の中である程度は決まっているけれど、

話を聞いてほしかったり、

再度自分がやろうとしていることが、

正しいのかを確認したい人もいるのです。

 

◆対処法:

本当は、どうしたいかわかっているんじゃないの?

と聞いてみたり、 そのような意図の話をすることです。

これはできればですが、

言語と非言語の不一致の指摘をすること。

やりたい気持ちもあると言っている時に、

後ろに姿勢を傾けるなど、 言っていることと、

非言語が違う時がありますから、それを指摘してあげると、

気持ちの整理につながることがあります。

 

◇ケース…2 どうしたらいいのか”頭”ではわかっているけど、割り切れないケース

これは、つまり葛藤しているという事です。

例えば、仕事で失敗したことなんて、

いつまでもくよくよ考えてても仕方ないと、

頭ではそうわかっているけど、考えが止まらない。

といったケースです。

 

◆対処方法:

基本的には、本人がどうしたいのかをまず聞く事です。

例えば、仕事を辞めたいのか、辞めたくないのか、

どちらの気持ちが強いのかを聞く事です。

そうすると、辞めたいけど、怖い!

という天秤の重い方の気持ちと、

選べない理由が出てくるので、

その選べない怖いという気持ちにペースを合わせて、

”怖いよね”と声を掛けたうえで、

ではそのままでいる?それとも、

前に進む?と、選択を目の前の人にゆだねてみてください。

相手がそれにどう答えるかで、

あなたがどういう関わりをして行けばいいのか決まります。

ただ、多くの場合は、こんなにスムーズではなく、

それでもどっちを選んだらいいのかわからない。

というケースになります。

 

真剣に悩めば悩むほど、迷いは大きくなります。

向き合えば向き合うほどですね。

ですから、そのプロセスにも声を掛けてみてください。

”真剣にご自分と向き合っていますね。

 

だからこそ大事に選びたいですね”といったように。

その上で、気持ちの整理をするお手伝いをするわけですが、

まずは、迷う気持ちや、

不安、葛藤の苦しみを労わり、受け止めて下さい。

 

それだけで、まずは十分です。

それでも、どうしたらいい?と聞いてくる場合は、

アドバイスが欲しいのか聞いてみてください。

答えがイエスなら、その通りに、

ノーなら、別の選択肢を出してくるでしょうから、

それを聞いてみてくださいね。

 

そして、どちらにせよ(Yes or No)、

自分が出来る事だけやればいいんですよ。

アドバイスができないなら、ご

めんね力になれなくて、と伝えてもいいんですよ。

別の選択が提示された時も同じです。   

◇ケース…3 精神的に参っていて、気力もかなり低下し、それに伴い思考力も低下し、何も考えられない状態。

辛い事、苦しい事が重なると、

もうその苦しみや辛さでいっぱいになり、

他の事を考える余裕すら持てず、

前を向く力も、笑顔を作ることも、

人と話す事でさえ苦痛と感じ、立てない時があります。

そういう時は、気力が落ち込み、思考力も低下し、

何も考える事ができないので、

何から手をつけていいものなのか、なにをしたらいいのか、

さっぱりわからない状態です。

 

◆対処方法:

この状態で、何かをするという事は敢えてせずに、

隣で寄り添ってあげてください。

そして、気持ちの整理を手伝う事と、

それだけの事が起きたので、

何も考えられなくて当然であることや、頑張ってきたことなどをねぎらい、

受け止め、 その人の気力を取り戻す事が最優先です

何かを”する”のは、その後でも十分です。

 

◇ケース…4 決めたいけど、勇気がでない場合、実は、決めたくない場合。

「どうしたらいいの?」と聞く時は、迷っていたいという時、

つまり決めたくない人もいるのです。

そういう場合は、

できない理由やリスクなどを多く話す方が多いような印象を受けます。

大事なことですが、こちらが決める事はできません。

 

こちらが決めても相手の人生に対して責任を持てませんし、

相手が選ぶ権利をこちらで預かってしまっては、

相手がこちら側に依存的にもなりかねません。

 

逆に、どうしたらいいのか決めたい!という人は、

やりたい”けど”、したい”でも”といったような、

ストッパーがかかっている理由を多く話す人も多いです。

◆対処方法: 

直接聞いてしまう。

前者なら”自分で決めたくないんですか?

”と突き放して聞いてみる事も一つの手です。

後者なら、”背中を押してほしいの?”と

聞いてみることも一つの手です。

そして、聞かないで、頑張れよ! と応援してあげるのもまた一つです。

 

◇ケース…5 やり方を知らない場合。

例えばあなたが、料理を作っていたとしますね。

どうやって作ったらいいのかわからない場合がありますよね。

それは、具材もそろえたし、キッチン用具も全部あるけど、

どういう手順で次に何をやればいいのかわからない。

そんな状態がこのケースにあたります。

◆対処方法:

この場合料理の作り方を教えてあげたらいいわけです。

(知識の提供)

単純に”やり方をしらない”から、

出来ないケースもあるわけですからね。

効率のいい勉強方法や、短期間でTOEIC○○点UPなども、

勉強の効率のいい”やり方”を教えているというわけです。

 

もちろん、あなたが料理に精通している事が前提となるので、

もしそうでない場合は、わからないと素直に答えて下さいね。

■まとめ

大きく”5つ”に分けましたが、

すべてこれに当てはまるわけではありません。

というのも、人の気持ちは日々うつろぎ、

人それぞれに、独特なプロセスを経て、

”どうしたらいい?” という言葉が出ているからです。

 

ただ、参考程度にはなるかと思いますので、

その人の背景に目を向けながら、

どういう状態なんだろうと聞いてみてくださいね。

そして、どうしたらいいの?という場合に、

まずは一緒に考えてみる事も大切ですからね。

”お互いに”協力するということです。

あなたが、頑張りすぎる必要はありませんからね。