■悩みを聞く時の落とし穴

 

今日は、悩み相談をされたときに陥りやすい落とし穴をご紹介しますね。

あなたは大丈夫ですか?

・落とし穴・・・1 原因を探してしまう。

悩みを相談された時に、一番陥りやすいのがこれです。

「何がいけなかったのか?」

「何が原因なのか?」

ということを”真剣”に考えてしまう事です。

すると、何が起きるかというと、聞くのではなくて、事情聴取みたいになってしまうのです。

いつそれが起きたのか?

その時誰がいたのか?

あなたは何て言ったのか?

なんてことを逐一詳しくきいてしまうことです。

 

この何がいけないと思いますか?

それは、悩み相談の場面において、相手が聞いてほしいのは、原因ではないのです。

原因を聞いてほしいわけじゃなくて、その時の”気持ち”を聞いて欲しいのです。

起きてしまった出来事自体にはあまり意味はありません。

出来事を通じて生じた気持ちを聞いて欲しいのです。

話の中身でも、原因を追究して欲しいわけでもないのです。

■落とし穴・・・2  ついつい解決しようとしてあげてしまう。

これは、よくやりがちです。

相談されると、「解決してあげなくては!」とそう思うわけです。
それも当たり前です。だって、辛そうだし、悲しそうだし、苦しそうだから。

そんな姿をみてほっておけるわけがありません。

だからこそ、「何とかしてあげたい!」という気持ちが湧いてくるのです。

それは人として当たり前のことです。

勿論、それでうまくいくケースもあります。

ただ、解決してあげよう!なんとかしてあげよう!という気持ちが、解決を邪魔するケースも多くあるのです。

解決してあげよう!ということは、「解決してあげなきゃいけない人」と認識しているということです。(相談相手が)

でも、そもそも相手は自力で解決できない人でしょうか?

答えはノーです。

相手の問題を解決するのは、あくまでも相手です。

それを”あなたが”解決しようとすると、相手の自立する力を奪ってしまう事にもなりかねません。

■落とし穴・・・3  ありがとうの落とし穴

相談されると、例えば、「野川さんに相談してよかった!聞いてもらって良かった、ありがとうございます。」と、そう言われることがあります。

もちろん、ありがたく受け取ります。

この「ありがとう」といわれると、嬉しいじゃないですか。

必要とされているような気がして。

でもね、ここで頭に入れていおいてほしいのは、相談してくる人はあなたを喜ばせようとして”ありがとう”という言葉をいっているケースがあるということです。

これは僕の実際の例ですが、カウンセリングをしてありがとうと、そういわれて「あ~、そっか気づいてくれた良かった。いい時間を過ごせたんだな」って思った時、

「では、次回お待ちしております。」ってお話をすると、大体次回の予約が来ない時があります。

そう、結果的によくなかったんです。

とりあえず、終わらせようとおもって、ありがとう とそう言っているケースもあるということです。

そして、何より大切なのは、ありがとうを受け取ることも大切ですが、そこではなくて、ありがとうと言われても、冷静に受け取れる姿勢を持つという事です。

大切なのは、相談者側が働きかけたから、こうなったという”おかげの人生”ではなく、”その人のが自分で何をしたか”という、その人の行動の変化なのですから。

■落とし穴・・・4  役にたっているという実感

人には、社会とつながっていたい、人の役に立ちたい!という貢献欲が何かしらあります。

その為、誰かの役に立ちたい、喜んでもらいたい、元気になってもらいたいという気持ちが必ずあるのです。

悩み相談の場面では、役に立ちたい、役に立っているという気持、つまり=相手から必要とされている という気持ちがじゃまになるケースがあります。

相談をされるということは、つまりあなたは必要とされているわけです。

だから、相談されると嬉しい部分もあるし、何とかしようと思うでしょう?

それはもちろん当たり前の事。

問題なのは、この気持ちが強すぎる事です。

どういうことかとういと、相手から必要とされている自分は大切な存在であるというような認識を持ってしまう事です。

必要とされているから、この世界にいていいんだとそう思ってしまうという事です。

だから、相談されると必要とされているわけですから嬉しいんです。

相手から必要とされているという気持ちは、自分が不安定な時ほど麻薬のようにきくことがあります。

相手に必要とされて、役に立っている実感は、自分をある程度安定させることが出来るからです。

でもね、ちょと待ってください。

必要とされたい!とそう思うのは、あなたではなくて、相談してきている相手もそうなんです。

誰かから、必要とされたくて、どうにかたしたくて、大切にし欲しくて相談しに来ているのです。

あたなの気持ちを満たすために来ているわけではないのです。

相談されることで、自分の存在を確かめていませんか?(自戒も含めて)

 

いかがでしたか?

当てはまるものはありましたか?

悩み相談の場面でついつい陥りがちな4つのポイントお話しました。

つい最近の事ですが、あるカウンセラーの方とこんなことをお話しました。

「カウンセラー程、自分の課題に取り組まないといけない仕事はありませんね。」

「悩みを聞くってことは如何に難しいか、痛感する日々ですね」

って、そんなお話をさせてもらいました。

悩みを聞くという事は、目の前の人の人生にお邪魔させてもらうという事です。

そのことを踏まえて、じっくりとその人の人生を聞かせてもらいたいものですね。