相手の世界と自分の世界を近づける。

2015-09-20

誤解のない話しの聞き方

  相手が何を思って、

何を考えているのかなんてわかりません。

だから、相手の世界をしるには、

聞いたり、感じたり、近づこうとすること大切です。

 

近づこうとしないと、

理解しようとしないと相手の世界はなかなか見えてきません。

もちろん相手が心を開いてくれて、

その世界を垣間見せてくれることが大事なんですけどね。

 

ただ、僕たちが話を聞く時は、

多くの場合”自分の色眼鏡”で話を聞いています。

その色眼鏡の色は、

自分たちの経験から気づかないうちに不思議と色がついてくるんです。

 

人は、その色に気づかずに話を聞きます。

例えば、小さいころに親に怒られて怖い想いをしたといった人がいたとします。

自分もそれと”同じような”経験をしたとします。

 

すると、多くの人は、

自分の怖かった経験と相手の経験を同じものだと認識して話を聞きます。

似ているところは、”親に怒られた事実”と”怖いと感じたこと”だけなのに。

すると、多くの人は、その事実の背後に隠れたプロセスや、

どこを怖いと感じたのかを理解しようとしなくなります。

 

つまり、そこに違いがあるにも関わらず、

それを埋めようとしなくなるんです。

 

それはなぜかというと、

同じ色だと勘違いしているからです。

例えば赤は赤でも、薄い赤かもしれないし、

色々な色が混じった結果の赤かもしれなのに。

ただ、そう見えるのも仕方がないんですけどね。

 

なぜかというと、

人は学習する際に、物事や出来事を、一般化して捉える力があるからです。

かなり大雑把にいうと、

経験や物事などをパターン化してとらえるという事です。

 

犬もいろいろな犬種があります。

ハスキー犬、柴犬、ブルドック、チワワ、ダックスフンドetc

でも、全部犬となぜかわかります。

それは、沢山の犬を見て、犬というのは、

大体身体の大きさがこれくらいで、

尻尾はこのくらい、目は、耳はなどの特徴を学習しているから、

大きさも全然違う犬を見ても、

それが犬だと認識できるのです。

 

仕事でも、生活でもこの能力は発揮されています。

例えば、あの人はこういう人(A型はB型は、、、)、

仕事というのはこういうものというのも一種の一般化です。

 

ある特定の経験を通じて、

その人の一部を取り上げて、

それがあたかもそれがすべてかのように扱う事です。

この一般化のおかげで、

生活がスムーズになってる事が多いので、

いい悪いではなく、 そういう傾向が人にはあるという事です。

 

そして、人の話を聞く時にもこの一般化は行われるのですね。

 

例えば、あなたに「山登りに行った」と言った人がいるとします。

すると、あなたは、「山登り」って大体こんなもんだよな~という、

あなたの頭の中で、 ”山登り”のイメージを引っ張って、

その話に当てはめます。

 

そのおかげで、話がスムーズにできるんです。

あなたの頭の中に、山登りという概念もなく、

イメージもつかないものだったら、

”山登りってなに?”って聞くでしょう?わからないから。

 

でも、分かるということは、自分の中に似たような経験や、

イメージ、概念があるから分かるんです。

それに当てはめて私たちは話を聞いているので、

話が通じているんです。

 

で、ここからが大事なポイントです。

今お話しをした、

自分の中の似たような体験や、

イメージ、概念”というのは、

相手と共有していない事がおおくあるんです。

 

犬とか、ボールペンとか、

ディズニーランドとか、

目に見えるものであればその差は小さくなります。

 

ただ、”山登り”ですら、

ある人にとったら山は富士山を想像するかもしれないし、

高尾山だったりするかもしれないし、エベレストかもしれないのです。

 

山という言葉ですら

相手がどんなイメージをしているのか共有していないケースも多いんです。

ただ、これくらいだったら別に問題ありません。

しかしやっかいなのは、目に見えないもの、

やさしさ・愛・友情・辛い・苦しい・悲しい

嬉しいなどの、目に見えないものです。

これは、人によって本当に様々です。

 

ある人にとっての優しさは、

ある人にとって甘やかす事であったり、

厳しさであったり様々です。

”はやく”仕事してよね! という言葉も、

その人の”はやく”が何を指しているのかわかりません。

 

だから、自分に当てはめて、

”自分なりのはやさ”で仕事をして時に失敗するのです。

 

その人のいうところのはやさじゃなかったからです。

誤解はこういう小さいところから生まれてくるのです。

こういう仕事の小さい程度なら問題はありませんが、

それが真剣な話になるほど

その小さなギャップは大きい溝のになっていきます。

 

では、どうする事が大事かというと、

まずは自分と相手が見ている世界は違うんだ

という前提を持つことからです。

 

これを持っていると、コミュニケーションに役立つんです。

そして、誤解を少なく話を聞くには、

人は自分の経験に当てはめて話を聞く傾向があるので、

あなたなりに解釈して聞くのではなくて、

自分の解釈はおいといて、

相手がどういう世界を見ているかを聞く事です。

 

先ほどの例ではやくという事であれば、

「なるべく早く私も仕事したいのですが、

いつごろまでにしたらいいですか?」

と聞く事です。

 

仕事で、よく確認してね。

って言われますよね。それと同じです。

コミュニケーションになると、

この確認作業をする人はなかなか少なくなってくるのです。

だから、こそ大事なんです。

相手が見て、聞いて、感じている世界を”確認”することです。

そして、自分が見ている相手の世界と、

相手が本当に見ている相手の世界とギャップを可能な限り、

近づける事が誤解を少なく話を聞くコツです。  


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