鋭い人は何を聞いているのか?

2015-09-20

鋭い人は共感覚を使って話を聞いている。

  ”共感覚”って知っていますか?

「声がとげとげしている」 「黄色い声」

「肩が鉛のように重い」 といったように、

ある音を聞いて、

黄色や赤などのイメージが浮かんだり 絵を見て、

柔らかい音が聞こえたり、

胸の苦しさを、

とげとげした針が刺さっているようなという

イメージが浮かんだりすることです。

 

え?と思いますね、当然(汗

どういうことかというと、

私たちは普段五感を通じて情報を受け取っているわけです。

視覚・聴覚・体感覚(嗅覚・味覚・触覚)です。

その視覚から得られる情報を他の感覚器官に置き換えて、

情報を受け取るということです。

 

たとえば、クラシックは、その背景に物語があります。

その物語の登場人物が見ている世界(視覚情報)や、

気持ち(体感覚情報)を、

ピアノで(聴覚情報)表現しているんです。

 

なので、聞いているだけなのに、

何かイメージが浮かんで来たり、

音から温かみや冷たさ などが伝わってきたりするわけです。

このように、ある五感情報を別の情報に置き換えて受け取る力を共感覚といいます。

なぜ、今回はこの話をしているかというと、

コミュニケーションにおいて、

この感覚を磨いておくと役に立つからです。

あの人は声が柔らかいとか、軽い声とか、

透き通る声とか言いますよね?

それも、同じことです。

 

聴覚情報を体感覚情報に置き換えているわけです。

そして、こういったことができるようになってくると

相手の微細な変化に気づきやすくなるのです。

「何かいつもより、声がとげとげしているな」

「何だか、話を聞いてて、まるで崖を背負っているようなイメージが浮かぶ」

「楽しいと言っているけど、声に色がない」などです。

 

一言だけ付け加えておくと、

僕はこれがすべてできているわけではありませんからね。

まだまだ入り口です。

でも、共感覚をトレーニングしていくと、

今までと違ったレベルで コミュニケーションが出来るようになるはず!です。

はず!というのは、得手不得手がありますからね。

なんとも言えない部分があるからです。

 

では、具体的にどうやってトレーニングしていったらいいのかというと、

これは私のカウンセリングの先生に教わった方法です。

「野川さん、風を感じるときがありますよね?」

「その時に、その風を色にたとえてみてください。例えば、黄色とか、オレンジとか、緑とか」

「そして、その風に音をつけるとしたら高い音でしょうか?低い音?どんな音をつけますか?」

と、僕は教わりました。

 

どういうことかいうと、

”風を感じる”ということは、体感覚です。

そして、それを色にするということは、

視覚情報にするということです。

 

さらに、それを音にするということは、

聴覚情報にするということです。

つまり、受け取った情報を別の感覚に置き換えてみるということです。

絵を見て、どういう”感じ”がするのかを感じてみる。

歌を聞いて、色や形をつけてみる。

「この声は、とげとげしている。まるい」etc

木に触れて、それに音をつけてみる。

本を読んで、感動したら、

その感動した気持ちに形をつけてみる。

「なんだか、胸のあたりがあったかくて、ほっこりしたまんまるなものがあるみたい。」

といったように。

 

最初は、なんとなくで構いません

。 正解不正解は関係ありません。

むしろ誰にもわかりません。

自分の”なんとなく”を大事にしてやってみてくださいね。

 

その前に、一言だけ言っておきます。

このトレーニングを本当に続けていくと、

気づきたくない事に気づくこともあるかもしれません。

どういうことかというと、

今よりも相手から受け取る情報が増えるから、

今まで気づかなかった 相手の気持ちにより気づくようになるからです。

そうすると、今よりももしかしたらあなたは苦しくなるかもしれません。

話の聞き方を学ぶくらいですから、

大切な相手や聞きたい人、役たちたい想いがあるのでしょうから。

だから、余計にご自分で、選択して下さいね。

それでも、より受け取る方を選ぶのか、

今のままでも 出来る事は他に沢山ありますから。    


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