悩みを聞く前に決めるべきことがあります。

それは、何でしょうか?

それは、至ってシンプルなこと。

「どこまで関わるかを決める」事です。

悩みに程度を用いるのは、好きじゃないですが、

悩みをずっと聞いていると、

「この人を助けなくちゃ!」という想いが強くなってきて、

自分の生活や、自分の気持ちを押し殺してでも、

関わろうとする人がいます。

 

それは、それでいいんですが、

結局は、限界が来てしまって、

お互いに中途半端になってしまう事が多い

というのがあまりよろしくないのです。

 

誰にとってよろしくないかは”お互いに”とってです。

お互いに共倒れになってしまう。

そんなことも少なくないんじゃないかと思います。

そこで大事になってくるのが、

「どこまで関わるのかを決める」ことです。

以前にこんな相談を受けました。

「野川くん、今まで知らなかったんだけど、

実はね友人がうつ病でね、それを告白されて、

一生懸命に関わってきたんだけど、

なんだもうしんどいの。どうしたらいい?」

という内容でした。

 

あなたならなんて答えますか?

ちなみに、僕はこう答えました。

「急にそんなことを言われてびっくりしましたね。

そして一生懸命に関わってきて、大変でしたね。

大切な友人だからこそ役に立ちたいですもんね。

だから余計にしんどいですね。」

 

「そりゃ~よくなったらいいでしょうけど、

~さんは、その友人のカウンセラーですか?

友人ですよね?そのままだとお互いに倒れてしまいますよ。」

そんなことをその方に伝えました。

 

話を聞いていて、その方は、

大変そうだったんですね。

そのうつ病の方に振り回されているような印象でした。

そこで、ご自分をまずは大切にしてもらうために、

この質問をしたわけです。

 

何より、本人ももう限界であるとひしひしとつたわってきていましたから。

結局、その方は友人としてそのうつ病の方と付き合っていくことになりました。

できない事はできないと、はっきりとその方に伝えたそうです。

それ以来、その方からそういった相談を受ける事はなくなりました。

 

悩みを聴いていて、「役に立ちたい」という気持ちは大切なんですが、

その気持ちが大きすぎると やりすぎてしまうのです。

つまり関わりすぎてしまうのです。

すると、お互いに依存関係になりやすいし、

お互いに使れてしまう事が多くあります。

友人として話を聞く時に、

その相談してくれた時間を大切に一生懸命に話を聞くというスタンスもあります。

その時間プラス、いつも気にかけて声を掛けたり、

出来る範囲の事をやるというスタンスもあります。

 

さらに、それにプラスして、

何かあったらすぐに駆けつけたり、することもできます。

そして、大切な友人だからとことん関わることもできます。

どこまで、関わるか、

そしてどこまで”自分が関われるか”をはっきりとさせておくことです。

 

そうでないと、中途半端に関わることになってしまいます。

どこまで関わるかを決めるということは、

自分が出来る事と、できない事を明確にするということです。

 

出来ないことを無理してやると、

本人も相手もあまりよくない結果になります。

話しなら聞く事ができるけど、

ずっとメールをやり取りしたりすることはできない。

話を聞く事はできないけど、

一緒にあそんだりすることはできる。

 

じっくりと話を聞く事はできないけど、

アドバイスならできる。

などなど、人それぞれ出来る事がありますから、

まずは自分が出来る事を知り、

そして、どこまで関わるかを決めてみてくださいね。