理解されたくないからこそ、理解する。

2016-01-15

こんにちは!横浜で悩みを聞く技術の講座をしている 野川 です。

 

今日のテーマはこちらです! 「理解されたくないからこそ、理解する。」

 

人は理解されたいというがあると同時に、

理解されたくはないという気持ちも持っています。

 

「分かって欲しい」と言葉では言いながら、

「簡単に理解されてたまるか。」と気づかぬうちに思っていることがあるということですね。

 

何故かというと、自分の経験が特別だと、大切だとそう思う気持ちが強ければ強いほど、

この”簡単に理解されてたまるか”という気持ちが強く出ます。

 

ことこの気持ちが出るのは、相手が自分と”同じ”経験をしていないと判断した時です。

同じ経験してないんだから、この人は自分の気持ちなんて分かるわけないと、そう思っている事が間々あります。

 

そもそも、同じ経験なんてないんですが、人は自分と同じような体験をしている人に親近感を感じるので、
しょうがないといえばしょうがないんですが・・・。

 

ともかく、この気持ちが強いと、話しているのにも関わらず、理解して欲しい気持ちよりも、

”簡単に理解されてたまるか”という気持ちの方が強く出るので、相手が心を開いてくれない事があります。

 

そして、自分自身も相手と同じ経験をしていなんだから、分かるわけないよね。って、そう思ってしまう時があります。

そういう側面も確かにあるかもしれません。

でも、そんなことを言ったら、同じ経験をしてない人じゃないとその人の事が理解できないという事になってしまう。

そもそも、同じ経験をしている人なんていないので、では、一体誰がその人を理解できるんですか?

という話しにもなってきてしまうのです。

 

しかし、この世の中には、カウンセラーという悩み相談を生業にしているプロがいるわけです。

そのプロがクライアントと同じ経験をしているのかというと、答えはもちろん”ノー”です。

つまり、同じ経験をしていなくとも、悩みを改善することはできるということです。

 

では、カウンセラーは、この”簡単に理解されてたまるか”という気持ちや、”同じ経験をしていないからわからないよ”という気持ちに対して、どのように接しているのか?

という事が疑問にあがりますね。

 

そもそも、カウンセラーは同じ経験をしていようが、していまいがそんなこと気にしていません。

いちいち気にしていたら、カウンセリングなんてできないのですから。

 

では、どうしているのかというと、どんな経験をしてきた人がいたとしても、”理解しようとする”ただそれだけです。

”人の気持ちは理解できない”という大前提のもと、”だからこそ理解しよう”とするのです。

 

そして、同じ経験はわからなくても、その経験で感じた悔しさ、悲しさ、喜びなどの”気持ち”は、同じではないですが、カウンセラーも体験した事があるわけです。

だから、カウンセラーはその気持ちがどんな気持かを理解しようとするのです。

 

体験はわからずとも、気持は近づく事ができます。

そして、カウンセラーは知っているんです。

相手が理解して欲しいのは、内容ではなくて、気持ちだってことを。

 

その為、カウンセラーはどんな経験の人が来たとしても、その目の前の人の”気持ち”を理解しようとする

例え簡単にわかってたまるか、理解されてたまるかという気持ちがあったとしても、

 

その気持ちを聞きます。

その気持ちに声を掛けます。

 

「私はそのような経験をしたことがないので、簡単なことを言えませんが、さぞ辛かったかと思います。話すのも億劫かもしれませんが、少し聞かせて頂けませんか?」

 

「そんな経験をしていらっしゃいますので、私には理解できないかもしれませんが、少しでもあなたの気持ちに近づきたいので、辛いかもしれませんが、詳しく教えてくれませんか?」

 

と、理解しようという気持ちをもって話を聞くんです。

相手を100%理解するなんてことは、そもそもできません。

だからこそ、理解しよう、近づこうとする。

 

「相手が本当に何を思っているのかなんてわかんないんだよ。」

って、そう言われたことが何度もあります。

だからこそ、わかんないからこそ、聞くんだと思います。

 

分かってたまるかって、そんな気持ちがあったとしても。


Copyright© 2010 横浜実践 傾聴講座! All Rights Reserved.